前のカード < 「節制」のカードにおける数秘・図像を含めた意味と解釈 > 次のカード
節制のカードの概要
天使が2つのカップを使って水の受け渡しをしています。
この直前のカード「死神」で手に入れた、自己変革の行動や決断によって生じている変化を取り入れていく様子を表しています。
とはいえ、絵柄にもあるように異なる器への受け渡しには慎重さが必要です。
人は「こうなる!」と決めても、おいそれとはすぐに変化できるものではないからです。
自分のなかでの変化が徐々に徐々にカラダに馴染んでいく、このカードはそんな意味合いを象徴しています。
正位置
自己実現の努力、自分を鍛錬していくこと、自分が成長していく過程など。
逆位置
自らが発展(成長)の途上であることを受け入れにくい、移行しにくい、変化しにくい。見失っている。
節制のカードに割り当てられた数字の解釈
節制に割り当てられている数字は「14」です。
14は、1+4=5でも表されるため、「法王」のカードに割り当てられている5の系列の数字です。
法王のカードでは、自由に遊ぶ子どもっぽさがあり、自己主張や外界への力の放出を意味していました。
しかし、14は、5の逆相であるため、内側にエネルギーを取り込んで、徐々に自分に変化が訪れていくイメージです。
数秘術の考え方では、14は偶数のため、おとなしく内向的な傾向があります。
14は満月の日にちに近いところから、目的が成就する数字と言われますが、実際には、外に成果が出るというよりは、目的に沿って自分に変化が起こると考えるのが良いでしょう。
節制のカード:図像の解釈
カードには様々な絵柄が描かれています。絵柄が置かれている位置によってメッセージを伝えていると考えられています。
2つのカップ(太陽のカップと月のカップ):
太陽のカップから月のカップへ流れており、目的や意志を日常の具体的な生活の中に流し込むことを表しており、自己実現を指しています。
自分の目的を達成するために、生活に節度をもたらし、余分なことに走らない誠実さを発揮します。
天使:
超自然的な作用の暗示し特定のリズムがあるため、人為的に早めたりすることはできません。
カップからカップへの液体の移動:
液体は水の元素(情緒、心、魂、心理)の移動なので、所属する共同体・組織への移動、愛情関係の移り変わりを示すことが多いです。
対立したものとの心の交流を意味したりもします。
参考文献: