「世界」のカードにおける数秘・図像を含めた意味と解釈

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世界のカードの概要

カードの左上と右上には、それぞれ雲の上に天使と鷲がいます。

そして、もう一方の地上には、獅子と牡牛がゆったりとくつろいでいるように見えます。

真ん中にいる人物は裸でありながらも、楕円の中に囲まれていて、周りにいる4つの存在に見守られている様子。

この楕円の中は、絶対的な安心に包まれているような雰囲気が感じられます。

とはいえ、ずっとこの楕円の中にいると、次第に窮屈になっていきそうかな、とも思えます。


逆位置
足りないものがある、中途半端。

世界のカードに割り当てられた数字の解釈

世界に割り当てられている数字は「21」です。

21は、2+1=3なので、3の系列のカードです。

つまり、3の系列のカードとしては、全部で以下の3つです。

  • 女帝(数字は3)
    外的生産性、創造、生産
  • 吊るされた男(数字は12。12⇒1+2=3)
    内面の生産性
  • 世界(数字は21。21⇒2+1+3)

最後の21の「世界」は、上記の3の「女帝」、12の「吊るされた男」の性質を両立するのです。

つまり、自分で創案したものを外的に生み出し、真に自己実現する力があるということです。

数秘術の考え方では、奇数のため、外に向かっての働きかけが強い傾向があります。

世界のカード:図像の解釈

カードには様々な絵柄が描かれています。絵柄が置かれている位置によってメッセージを伝えていると考えられています。

図像の解釈
世界

左上の天使(風):
知性、ビジョン、大きな視点。具体的なことに関わりすぎないことを示しています。

右上の鷲(水):
情愛、執着、人に対する支配意欲など、強い権力を示しています。

右下の獅子(火):
情熱、意欲、注目されたい意識を表します。

左下の牡牛(土):
物欲、感覚、安定した生活などを指しています。

楕円:
保護された状況。
中央の人物と周囲の4つの力の仲介者として働きます。


参考文献:


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