各サインごとの冥王星の解釈について

最終更新日 2026年8月12日 by 斉藤宏明

天秤座の冥王星

1971年から1984年までの世代に共通しやすい性質です。この世代の人たちは、天秤座が象徴する、結婚や契約、人間関係など、古くから当然のように存在してきたものを壊して、それを新しい今の形に作り直す、といった性質を持っています。それまでの乙女座冥王星世代では、シンボルとしての仕事やキャリア、結婚を重視していました。しかし、天秤座冥王星世代に入ると、それが時代に合わなくなり、目の前の相手に対し、自分はどうあるべきかが重要になり、相手との関係性をより深めようという意志が働きやすくなりました。つまり、天秤座が象徴する関係性や公正さ、公平さに本物を求めるようになったのです。占星術的にいえば、これは牡羊座から乙女座までが各個人で収まっていたことが、天秤座から魚座までは対人、対社会に対して影響することになっていくことに符合します。天秤座はその初期段階であり、この世代は、国の制度や、人間関係を根本的に作り変えようとする意識が高い性質を持っていると言えるでしょう。

蠍座の冥王星

蠍座は一つのことに集中してのめり込むサイン、そして、冥王星は「死と再生」を司るサインと支配星の組み合わせです。前回、冥王星が蠍座に滞在していた1984年から1995年頃は、世界的にエイズ感染が広がり、死の影が人類を覆っていた時期でした。その後、エイズ治療薬の開発が行われて、エイズに感染しても長く生存できる可能性が高まるようになりました。この作用は、エイズの意味する「死」と、治療薬が示す「生」を象徴する冥王星、そして、治療薬の開発に一点集中して取り組んだ、蠍座の象徴を示す事例として考えても良いのではないかと思います。 つまり、この時期に生まれた人は、どんなに「死」を連想させるような場面に遭遇することがあったとしても、そこから生き延びる手段を見つけ出す、そんな力があると言って良いでしょう。

参考文献