「女教皇」のカードにおける数秘・図像を含めた意味と解釈

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女教皇のカードの概要

女教皇のカードは、絵柄的にも大人しく静かに感じ取れます。

例えていうなら、部屋に引き篭もって、一日中本を読んで、自分の世界に浸っている、そんな印象でしょうか。

でも、こんなことないですか?

普段、自分は何もする気がなくても、周りの環境や誰かの言動が、自分を活性化してくれるようなこと。

そんなとき、いつもは自分が出したことのないような力がどこかから湧いてきて、これまでやったことのないようなことをやってのけてしまうこととか。

女教皇のカードは、自分から積極的な行動を起こす意味ではありませんが、周りからの刺激によって、自分の可能性を引き出していく、そんな意味合いを持つカードです。


正位置
潜在的な可能性、もともと持っている資質、自動化された反応。

逆位置
衝動で生きる、受動的、前進できない、打開できない状況、社会の規範に従順。

女教皇のカードに割り当てられた数字の解釈

女教皇に割り当てられている数字は「2」です。

2の数字は、相対的な2つのものの関係性を示しますが、同時に、無限の可能性や受動性、潜在的な資質などといった意味があります。

人は、生まれ持った資質や、過去の経験で得られたもの、周りの環境や条件によって、自分では意識していなくても自動的に自らの行動を選択してしまうものです。

また、無意識であっても何か1つ行動すれば、何かの出来事が起こる可能性があります。

動けば、何かが周りで起こる、それが相対性であり、潜在的な可能性です。

数秘術の考え方では、2は偶数のため、おとなしく内向的な傾向があります。
また、自分と他者との関係性の中で、自分が影響を受けて動く、そんな意味合いを持っています。

女教皇のカード:図像の解釈

カードには様々な絵柄が描かれています。絵柄が置かれている位置によってメッセージを伝えていると考えられています。

図像の解釈
女教皇

布や衣類:
予感を感じるが、ハッキリと分からない遮蔽を意味しています。

足がない:
行動性がない様子を示しています。

左側にある本(トーラ):
既存のものからの可能性を探すという意味があり、行動や意志として表れてくるものを指します。

左側に向いている視線:
オープンではなく、閉鎖的な視点です。


参考文献:


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