前のカード < 「力」のカードにおける数秘・図像を含めた意味と解釈 > 次のカード
力のカードの概要
ライオンと言えば、猛獣のように捉えられていますが、この絵柄をみると、女性が軽くライオンを支配しているように見えます。
女性の目はとても冷静であり、また、目線はライオンがいる足元ではない別の方角にあり、次のステップに進もうとしているようです。
「自分のなかに湧き起こる取るに足らない欲求なんかをコントロールするのはたやすいことよ」と思っていそうな雰囲気です。
逆位置
これまでの習慣や慣習が続く。抗えない。
力のカードに割り当てられた数字の解釈
力に割り当てられている数字は「11」です。
11=1+1→2。女教皇のカードに割り当てられていた数字で、相対化を表しています。
10を相対化させるのです。
10を相対化というのは、つまり、これまで当たり前だと思っていた価値や古い習慣などを覆し、方向を逆転させるのです。
自然なものに逆流するような人為的、意識的な作用を意味します。
2の女教皇が過去の資産を意味するのに対して、この11の力では未来の資産（未来のビジョン）を意味しています。
数秘術の考え方では、奇数のため、外に向かっての働きかけが強い傾向があります。
力のカード：図像の解釈
カードには様々な絵柄が描かれています。絵柄が置かれている位置によってメッセージを伝えていると考えられています。
帽子の♾️：
方向性の逆転を表します。
必要な時には、自然に見える流れに抵抗が必要なことを指しています。
ライオン：
女性の下半身に重なっています。
これは、人の中に眠る生理的欲求や下意識を表しています。
人の手とライオンの口：
社会的発展の場所にあり、環境との関わりの中で、人が進路を自分の意志でコントロールしようとしていることを表現しています。
参考文献：
