「やりたいことが分からない」とか、「何に興味があるのか分からない」とか、そういう人は多いです。
かつては、僕もそういう人間でした。
なぜ、「分からない」のかというと、過去のある時点から、自分の気持ちを表現する機会を自ら手放してきてしまっているからです。
表現していないから、自分の気持ちが分からないのです。
それは、単に「何かをやりたい」という気持ちだけではなくて、
誰か対して、あるいは、起きた出来事に対して、
悲しさとか、寂しさとか、怒りとか、苦しさとか、そういった気持ちを表現する機会を逃してきてしまっいるから、ともいえるでしょう。
(人によっては、喜びや嬉しさなどポジティブな気持ちもあるでしょう。)
気持ちを表現しないと、それが蓄積して固くなり、その蓄積したものが心をふさぐ蓋(ふた)になります。
「チリも積もれば山となる」とは言いますが、最初は小さかった気持ちが固くなって、だんだんと山になり、それはまさに山のごとく、微動だにしなくなります。
もし、あなたがこんな状態になってしまっていたら、その解決方法は、自分の気持ちをほんの少しずづでもいいから表現していくことです。
とはいえ、その「ほんの少し」の気持ちも分からない、という人もいるでしょう。
そんなときは、例えば、昔、自分がやらなくて後悔していたことを思い出すのです。
そして、それを実際に行動に移してやってみることも効果的です。
そうすると、過去の気持ちが成仏しやすくなり、心にハマっていた蓋が少しずつ解体されていくでしょう。
なお、人に対する不平や不満だったりなどのネガティブな感情は、相手に対して直接「■■について、私は〇〇(あなたの気持ち、例えば「怒り」)を感じています」と伝えるのも効果的です。
主語を「私」にすることで、相手を否定する言葉ではなくなるので、相手も受け取りやすくなります。
このように表現する機会を増やすことで、自分の気持ちが見えやすくなり、やりたいことや興味を持てることが見つかりやすくなっていきます。
以下は、僕が薦められて購入した辞典です。気持ちを表現していくのに、多少なりとも言葉を知っていないと表現しにくいでしょ?(あ、「買え!って言ってるわけではありません。笑)
