「悪魔」のカードにおける数秘・図像を含めた意味と解釈

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悪魔のカードの概要

真ん中に立っている悪魔が尻尾のある人間に縄をつけて、自分の意のままに操ろうとしています。

2人の人間は、首に縄を付けられているのに、なぜか幸せそう。

人間は、悪魔に対して従順であり、自分の考えや意志を主張する様子はありません。

とはいえ、この悪魔の意志を押し通す力は、もともとあった相手の個人意志の境界線を破って、自らの意志を貫き通したことによって得られたものなのです。


正位置
変化を与える力、主張して応じてもらう、改革者。

逆位置
人を侵害しようとする、迷惑をかける、人を支配しようとする。

悪魔のカードに割り当てられた数字の解釈

悪魔に割り当てられている数字は「15」です。

15は、1+5=6 となり、6に割り当てられていた「恋人」のカードと共通の要素を持っています。

恋人では、環境と相手が結びついて、それらによって「選ばされる」状態を意味していました。

しかし、悪魔では、10の運命の輪を通り過ぎて逆相となるため、自分の意志を相手に押し付ける、という意味になります。

数秘術の考え方では、奇数のため、外に向かっての働きかけが強い傾向があります。

悪魔のカード:図像の解釈

カードには様々な絵柄が描かれています。絵柄が置かれている位置によってメッセージを伝えていると考えられています。

図像の解釈

悪魔:
乳房もあり、男性器もあるため、両性具有です。
両性具有は、男性もしくは女性に分かれていないので、パワーがある存在としてみられています。

広げた翼と、意志を示す剣:
翼は「インスピレーション」と「独立や形にする力」を表す位置に広げられており、意志を示す剣は「インスピレーション」と「社会との繋がり」の位置に直線で描かれています。

高次の力が感覚的・物質的要素の階層にまで支配を広げて、同時にチャンスを与えようとしている配置になっています。

悪魔の腰と生殖器:
上記いずれも「生きる目的」を表す位置にあり、衝動的に自分の気持ちが出てしまい、それを抑えにくいという印象です。

悪魔の立つ台:
人が立っているところよりも少し上にあるので、悪魔が人を支配する関係性があります。
台は「個人の人格を形成する土台≒実生活」の位置にあるので、やめられないタバコやお酒など生活習慣と関わりも考えられます。


参考文献:


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