相手の行為や言動に対して、無性に腹が立って、相手を怒りで攻撃してしまう人がいると思います。(誰しもそういう部分があって当たり前。)
これにも、いくつか原因があるかと思いますが、そのうちの 1つとしては「相手を支配したい」という欲求があると思います。(本人は怒りの感情に支配されているため、「支配したい」という無意識の欲求に気づかない。)
静かに言葉を使って、自分がどんな気持ちでいる状況なのかを相手に伝えればいいのに、なぜか、腹の底から湧き上がる感情で怒ってしまう。

どこからこの怒りが来るかというと、自分は「相手をどうにもできない」という無意識の悲しみがあるから。
ここからは、ボクの経験から。ボクの体験なので、この記事を読んでいるあなたにとっては、「いや、違うよ。」って思うかもしれません。
でも、参考になるところはあると思うので、続きも読んでみてください。
目次
不満をその都度消化していない
ボクは相手に言われるがまま、また、相手に指示がされるがままで、不満を感じている状況が長かったようです。そして、その不満を都度相手に伝えていませんでした。
基本的に、不満を相手に伝えられない人は、自分が我慢すればいいと思っていたり、相手に嫌われるのが怖かったりするのではないでしょうか。
ボクの場合は、不満を相手に伝えたら、これから先、自分を受け入れてもらえなくなる、と思ってしまっていたようです。
「自分は相手にされない」、そんな思い込みを持っている人は、ずっと不満を溜め続け、突如として怒りを爆発させます。
なぜなら、本人にとっては、それしか方法がないと無意識で思い込んでいるから。
不満を言葉に表現できないと思っている
自分の感情は自分にしか分からないわけですが、怒りを抱いている場合、その怒りがどこから来ているかを自分で言葉に表現できないとも無意識では感じていることが多いようです。
つまり、言葉に表現できないから相手にきちんと伝えられない状態ではないかとボクは想像しています。
相手に伝える手段が「怒り」しかなく、相手をその「怒り」でコントロールしようとするということです。
怒りを消化する2つのアプローチ
不満が溜まっている場合
かといって、言葉に表現できないからといって、そのまま、思っていることを相手に伝えると、相手がその言葉を受け取れない可能性があります。
そこで、こういった場合に、怒りを消化する2つのアプローチ方法があります。
- 伝え方を変える
- 自分を安心させる
伝え方を変える
不満が溜まっている場合には、相手にその不満を「私は、○○について、不満を感じています。理由は、△△だからです。」と伝えてみましょう。そうすることで、相手は、あなたの言葉が受け取りやすくなります。
自分を安心させる
伝え方を変えようとしても怒りが出てきてしまう場合には、自分に対して以下のように言い聞かせてあげましょう。
「私は、信頼されているよ、愛されているよ、だから、伝えてもいいよ。」って。

自分を安心させてあげた上で、相手に自分の伝えたいことを丁寧に伝え、それでも相手に反論されたり、自分を傷つけるようなことを言われそうだったら、もう嫌われることに許可を出してあげましょう。(ここでは「丁寧に」がポイントです。)
「嫌われてもいいよ。」って。
それでも、相手から本当に自分を攻撃されるようなことを言われたら、もう、そもそも自分を大切にしてくれない人を相手にする必要はないのです。
もし、あなたが現状何かに対して不満を持っていて、自分がその不満を相手に伝えないとしたら、それは自分に我慢を強いることであり、自分を大切にしていないことを自分で選んでいるのかもしれませんね。
不満や怒りを言葉に表現できない場合のたった1つのアプローチ
さてさて、それでは、なぜ、不満や怒りを言葉に表現できないのかというと、自分自身が何に不満や怒りを抱いているのか見えていないことが多いのではないかと思います。
こういうときは、不満や怒りの中身を自分が把握することが必要です。
自分にこう聞いてみるといいです。
・「何が」私は不満なの?
・「何に」私は怒っている?
・「どんなことがあったから」私は寂しいの?
・「何が満たされていないから」私は悲しいの?
って。(ここで、「寂しさ」や「悲しさ」を自分に聞くのは、「怒り」はそれらの 2 次感情と言われているからです。)
そうすると、自分の感情の中身が見えてきて、相手に伝える言葉が出しやすくなるかと思います。
試してみてくださいね。
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