幼少期に親に言われた言葉は、親の無意識の意図通りに届く

こんなご相談をいただきました。
(相談者様より、投稿の許可をいただいています。)

相談者T様

周りの人に合わせてしまうことが多く、自分の意見をなかなか言えなくなってしまうんです。

お話を伺ってみると、以下のような状況とのことでした。

  • 相手の話を聞いてばかりの状況に陥る
  • 何かの商品やサービスをよくセールスされる

これらのお話を聞きながら、疑問に思ったことがありました。

その疑問とは、「なぜ、途中から割り込んで言い返したりしないのだろうか?」です。

そして、その疑問を解く鍵となったのは、相談者T様が話してくださった幼少期の親御さんとの会話に出てきた言葉「人の言うことをよく聞きなさい」でした。

「人の言うことをよく聞きなさい」という言葉に隠された罠

この言葉、当たり前のように聞こえるのですが、相談者T様の話を伺った幼少期の環境では、この言葉には裏に隠れた意味が感じられました。

どういう状況であったかというと、家族の会話のなかでT様が何かを言おうものなら、「人の言うことをよく聞きなさい」と言われたとのことだったのです。

心理学における交流分析の考え方でご説明をすると、「人の言うことをよく聞きなさい」という言葉の裏には、相談者T様にとっては、もう一つ別のメッセージとして受け取られていた可能性があるのです。

それは、「口を出すな」という禁止令のメッセージです。

発せられた言葉は、「人の言うことを聞きなさい」ですが、実際のメッセージは「口を出すんじゃありません」だったように感じます。

親御さんが発した無意識の意図が、幼少期の相談者T様には、その意図通りに「(相談者T様の存在が)重要であるな」という禁止令のメッセージとして受け取られていた可能性があるのです。

自分のことを重要な存在だと感じられていなければ、自分の意見は軽いものとして自分を尊重しない自分の在り方を創り出してしまいます。

この解決策としては、自分の存在を価値あるものと自分に言い聞かせながら、自分の意見や考えをしっかりと周りに伝えていく練習を積むことが必要です。

伝えることに抵抗があるなかで、自分の意見を伝えるという練習は最初は大変かもしれませんが、少しずつで構わないので、前に進んでいただければと思っています。

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